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2015年 06月 25日

【第11講】責任能力と原因において自由な行為

コアカリキュラム
第4章 責任阻却事由
第1節 総 説
4-1-1 責任とは何か(概要説明)
4-1-2 責任阻却事由にどのようなものがあるか(概要説明)
【条文】
・阻却事由 刑法39条1項、41条
・必要的減免事由 43条但書
・任意的減免事由 36条2項、37条1項但書
・必要的減軽事由 39条2項
*責任能力規定は阻却事由か?
4-1-3 適法行為の期待可能性(概要説明)
【条文】
・(責任阻却説、二元説における害の均衡の場合[生命対生命など] )37条
・105条
・257条
*244条→通説:処罰阻却事由
*超法規的期待不可能性?
学説
・行為者標準説
・平均人標準説
・国家標準説
判例(最判S33・7・10判例刑法265)
失業保険の保険料不納付

第2節 責任能力
【条文】刑法39条
短答問題
*責任無能力は責任阻却事由か?
1.責任能力制度の必要性
4-2-1 責任能力が必要とされる理由(概要説明)
*39条廃止論
2.心神喪失・心神耗弱の意義
4-2-2 心神喪失、心神耗弱の意義及び判断方法(概要説明)
(1)意義
ア.心神喪失(責任無能力)
イ.心神耗弱(限定責任能力)
(2)判断方法
3.原因において自由な行為
4-2-3 行為者自らが精神障害を招き、実行行為を開始する時点で責任能力が失われ、又は、著しく低下していた場合における刑法39条の適用の可否について理解し、具体的事例に即して説明することができる。
(1)意義:actio libera in causa (ラテン語)
事例(山中284Q19-1)
(2)類型
・意思連続型
・不連続型
(3)問題点
・間接正犯類似構成説(構成要件モデル)
・実行の着手時期
 ・原因行為時説
 ・結果行為時説
・行為と責任の同時存在原則の例外?
 ・例外モデル
*罪刑法定主義に反さないか?
⇒意図的挑発防衛と類似の構造
(4)限定責任能力の場合
限定責任能力/責任無能力の区別
参考論文
(5)実行行為途中からの心神喪失・心神耗弱
・実行行為の途中で陥った責任無能力状態(山中293Q19-9):血の酩酊事件(BGHSt7,325)
【判例】長崎地判H4・1・14判例刑法263




フェルディナンド・フォン・シーラッハ『犯罪』「フェーナー」
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by strafrecht_bt | 2015-06-25 09:00 | 刑法Ⅰ(総論)


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