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2017年 04月 04日

判決文と答案

判決

「主文」  被告人を懲役4年6月に処する。

未決勾留日数のうち120日をその刑に算入する。

「理由」

(罪となるべき事実)

被告人は,Aと共謀の上,

第1〔平成29年1月18日付け起訴状記載の公訴事実第1〕

平成27年6月21日頃,愛知県田原市a町bc番地B駐車場において,同所に駐車中のC所有の普通乗用自動車1台(時価約2万円相当)を「窃取」した。

第2〔平成28年11月2日付け起訴状記載の公訴事実〕

平成27年12月31日頃,愛知県新城市d字ef番g所在の廃屋において,D(当時71歳)の死体を同所トイレ便槽内に運び入れ,同死体に木片等をかぶせて覆い隠し,もって死体を「遺棄」した。

第3〔平成28年12月21日付け起訴状記載の公訴事実〕

別表記載のとおり,平成28年1月5日午後零時2分頃から同年3月8日午前10時31分頃までの間,前後9回にわたり,愛知県豊橋市h町字ij番地kEF店ほか6か所において,各所に設置された現金自動預払機に,不正に入手したG信用金庫H支店発行のD名義のキャッシュカード1枚を挿入して同機を作動させ,株式会社I銀行お客さまサービス部長Jほか5名管理の現金合計17万6000円を引き出して「窃取」した。

第4〔平成29年1月18日付け起訴状記載の公訴事実第2〕

平成28年3月10日頃,愛知県豊川市l町mn番地o株式会社K駐車場において,同所に駐車中のL管理の普通貨物自動車1台(時価約60万円相当)を「窃取」した。

第5〔平成28年9月9日付け起訴状記載の公訴事実第1〕

平成28年7月20日午後5時38分頃,愛知県田原市p町qr番地Mにおいて,同所に設置されたさい銭箱等からN会会長O管理の現金約200円を窃取した。

第6〔平成28年9月30日付け起訴状記載の公訴事実〕

平成28年7月23日頃,愛知県田原市s町tu番地v株式会社Pクラブハウス従業員通用口前付近において,同所に駐車中の同社取締役社長Q管理の普通貨物自動車1台(時価約20万円相当)を「窃取」した。

第7〔平成28年9月9日付け起訴状記載の公訴事実第2〕

平成28年7月30日午後8時59分頃,愛知県田原市p町qr番地Mにおいて,同所に設置されたさい銭箱を手で持ち上げてひっくり返すなどし,同さい銭箱内から前記O管理の現金を「窃取」しようとしたが,現金が入っていなかったため,その目的を遂げなかった。

(法令の適用)

1 罰条

(1) 判示第1,第4ないし第6の各行為

いずれも刑法235条,60条

(2) 判示第2の行為

刑法190条,60条

(3) 判示第3の各行為

いずれも刑法235条,60条

(4) 判示第7の行為

刑法243条,235条,60条

2 刑種の選択

判示第1,第3ないし第7の各行為につき,いずれも懲役刑を選択

3 併合罪

刑法45条前段,47条本文,10条(犯情の最も重い判示第4の罪の刑に法定の加重)

4 未決勾留日数の算入

刑法21条
5 訴訟費用の不負担 刑事訴訟法181条1項ただし書

(量刑の理由)

1 事案の概要【以下略】





被告人=甲の罪責

第1 甲がAと共謀し(以下同じ)、平成27年6月21日頃,B駐車場に駐車中のC所有の普通乗用自動車1台を奪取した行為

1【結論】甲には、以下のように、窃盗罪のAとの共同正犯(刑法[以下略]235条、60条)が成立する。

2 窃盗罪の成否(略)

3 共犯関係(略)

第2 同年12月31日頃,廃屋において, Dの死体を同所トイレ便槽内に運び入れ,同死体に木片等をかぶせて覆い隠した行為

1【結論】甲には、以下のように、死体遺棄罪のAとの共同正犯(刑法[以下略]190条、60条)が成立する。

2 死体遺棄罪の成否(略)

3 共犯関係(略)

第3 平成28年1月5日から3月8日までの間,前後9回にわたり,EF店ほか6か所において,各所に設置された現金自動預払機に,不正に入手したD名義のキャッシュカード1枚を挿入して同機を作動させ,現金合計17万6000円を引き出した行為

1【結論】甲には、以下のように、窃盗罪のAとの共同正犯(235条、60条)が成立する。

2 窃盗罪の成否(略)

3 共犯関係(略)

第4 同年3月10日頃,K駐車場に駐車中のL管理の普通貨物自動車1台を奪取した行為

1【結論】甲には、以下のように、窃盗罪のAとの共同正犯(235条、60条)が成立する。

2 窃盗罪の成否(略)

3 共犯関係(略)

第5 同年7月20日さい銭箱等からO管理の現金約200円を奪取した行為

1【結論】甲には、以下のように、窃盗罪のAとの共同正犯(刑法[以下略]235条、60条)が成立する。

2 窃盗罪の成否(略)

3 共犯関係(略)

第6 同年7月23日頃,Pクラブハウス従業員通用口前付近に駐車中のQ管理の普通貨物自動車1台を奪取した行為

1【結論】甲には、以下のように、窃盗罪のAとの共同正犯(235条、60条)が成立する。

2 窃盗罪の成否(略)

3 共犯関係 (略)

第7 同年7月30日、前記さい銭箱を手で持ち上げてひっくり返すなどし,同さい銭箱内からO管理の現金を奪取しようとしたが,現金が入っていなかったため,その目的を遂げなかった行為

1【結論】甲には、以下のように、窃盗未遂罪のAとの共同正犯(243条、235条、60条)が成立する。

2 窃盗罪の成否(略)

3 共犯関係(略)

第8 罪数関係

前記第1ないし第7の各罪につき、すべて併合罪(45条1項)となる。

(刑種の選択・量刑は答案では示す必要はない。)


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by strafrecht_bt | 2017-04-04 18:10 | 刑法演習


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