刑法授業補充ブログ

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カテゴリ:行為論( 7 )


2016年 04月 10日

【大学院】ワークショップ:刑法的行為論と哲学的行為論(3)アンスコムの行為論

アンスコム
実践的推論
【参考文献】早川正祐「アンスコムの実践的推論 : 推論図式に関する一考察」哲学論集34号(2005年)73-91頁
同「アンスコムにおける知識と行為 」東京大学大学院人文社会系研究科・文学部哲学研究室論集 26号(2007年) 177-190頁
同「 意図的行為における目的指向性--アンスコム的観点からのアプローチ」 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部哲学研究室論集 24号(2005年)313-326頁
前田修吾「システムにとって意図とは何か」大阪大学卒業論文(1999年)

参考資料
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by strafrecht_bt | 2016-04-10 13:22 | 行為論
2016年 04月 10日

ヘーゲルの行為論

【予習】ヘーゲル法哲学の全体像
佐藤康邦『哲学への誘い』第6回~10回を聞いておくこと
第Ⅱ部 近代国家の現実と哲学:
6 ヘーゲル『法の哲学』の位置と抽象法(『法の哲学』第一部)
近代国家論として高い評価を受けているヘーゲルの『法の哲学』を検討する。始めは、法についての原理論である。まず、その始めのところにある契約説にもとづく国家論を検討し、それとヘーゲルの法論や国家論との関係を見る。
【キーワード】 モダン、社会契約説、国民国家、自然法、実定法
7  道徳(『法の哲学』第二部)と家族(『法の哲学』第三部人倫①)
ヘーゲルの 『法の哲学』の特徴は、法の枠を超えた心の問題や人間関係の問題も扱っているところにある。ここでは、その例として道徳と家族について扱う。
【キーワード】主観性、動機、意図、良心、家族、愛、婚姻
8  市民社会(『法の哲学』第三部人倫②)
『法の哲学』のなかでも高い評価を受けている市民社会論を、スミス、マルクス、ウェーバーとの比較のもとで扱う。経済学と国家論との関係が主題となる。
【キーワード】 資本主義、欲求の体系、司法、行政、職業団体
9  国家(『法の哲学』第三部人倫③)
国家を、君主、議会、官僚制の側面から検討するとともに、戦争と外交の関係について考える。
【キーワード】 国家、有機体、君主、統治、議会、戦争、世界史
10 日本の近代国家
明治期における、福沢、明治憲法、教育勅語の思想を検討した上で、和辻哲郎の国家論について考える。
【キーワード】 福沢諭吉、教育勅語、社会主義、キリスト教、和辻倫理学
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by strafrecht_bt | 2016-04-10 11:54 | 行為論
2016年 04月 04日

【大学院】ワークショップ:刑法的行為論と哲学的行為論(2)デイヴィッドソンの行為論

古典的意思理論
反因果説と因果説
デヴィッドソンの見解
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by strafrecht_bt | 2016-04-04 13:10 | 行為論
2016年 03月 06日

Pereboom 不作為と責任の異なる意味(論文紹介)

Omissions and Different Senses of Responsibility,” in Agency and Moral Responsibility, Andrei Buckareff, Carlos Moya, and Sergi Rosell, New York: Palgrave-Macmillan, forthcoming, pp. 179-91.
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by strafrecht_bt | 2016-03-06 17:10 | 行為論
2016年 02月 24日

ワークショップ:刑法的行為論と哲学的行為論(1)小テスト

第1問:次の人物を行為の因果説と非因果説の主張者に分類せよ
(1)Gertrude Elizabeth Margaret Anscombe
(2)Michael Bratman
(3)Roderick Chisholm
(4)Donald Davidson
(5)Harry Frankfurt
(6)Georg Henrik von Wright
(7)松生光正
第2問:次の用語を簡単に説明しなさい。
(1)観察によらない知識
(2)アコーデオン効果
(3)基礎行為

参考文献:門脇俊介『現代哲学』159-172頁;古田徹也『それは私がしたことなのか』136-144頁

クイズ
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by strafrecht_bt | 2016-02-24 14:06 | 行為論
2016年 02月 22日

【大学院】ワークショップ:刑法的行為論と哲学的行為論(1)

前提知識:
文献:門脇1996(10・11章);野矢2010:13-27頁:古田2013:136‐145頁
1.「行為」の意義:「手を上げる」
*「出来事(event)」/「行為(action)」
2.行為と意図(intension)
①古典的意志理論(ロックなど)=意志作用説(野矢13頁)
*ライルの批判(『心の概念』3章):人間の行為⇔自然現象;意志の無限後退(野矢13‐14頁)
②行為の反因果説(アンスコムなど):原因/理由=行為の意味(野矢15頁)
*意志⇔意図的行為
 対象⇔「意図的」(形容詞)
*意図的行為の記述依存性
*実践的推論
③行為の因果説(デイヴィッドソンなど):欲求と信念(belief)→行為の理由=原因;因果的秩序
*意図の計画理論(ブラットマン)
3.(意志)自由論との関係
【演習問題】
門脇1996の設問(第10章 行為をどのようなものとしてとらえるか:一部略)
問題1 身体運動のない行為はあるか。あるとすればそれは、本当に行為と呼ぶに値するか。
問題2 つぎの出来事は行為だろうか。
①「朝からぼーっとしていた」(ある種の状態に近いもの)
②「叔父から遺産を受け取った」(主体に対して降って湧いた出来事)
③「嫌いな教師が来たので挨拶しなかった」(意図的だが、身体動作のことをどう考えるか)
④「敵の船を撃沈しようとして間違って味方の船を撃沈してしまった」(身体動作のある意図せざるふるまい)
⑤「昨夜は10時間寝た」(これもある種の状態)
⑥「昨夜満月を見た」(知覚)
*所持犯
問題3 古典的意志理論について説明し、それに対する批判をまとめてみよ。
(問題4:行為の記述/問題5:オイディプス王の事例)
門脇1996の設問(第11章 意図の問題一反因果説と因果説:一部略)
問題1:意図的でない行為の例を挙げてみよ。
問題2:アンスコムの基準からすると、自分を鏡に映しそれを見ながらいろいろな行動をとることは、意図的な行為だろうか。その人は、観察によって自分の身体的運動を知っているように見える。
問題3:行為の因果説と反因果説との対立点を、簡単に説明せよ。
(問題4:「逸脱した因果連鎖」の例)
問題5:ある行為の例を考え、行為の因果説が挙げる行為の「原因」の二つの種類のものを、その行為に関して求めよ。

三段論法
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by strafrecht_bt | 2016-02-22 13:55 | 行為論
2016年 02月 18日

【大学院】ワークショップ:刑法的行為論と哲学的行為論:導入(Einführung)

テキスト:
門脇俊介/野矢茂樹編 『自由と行為の哲学』(2010年・ 春秋社)
の第Ⅱ部「行為」の部分(第5〜8論文)
第II部 行為
第5論文 ドナルド・デイヴィドソン (河島 一郎訳)「行為・理由・原因」 
Donald Davidson, "Actions, Reasons, and Causes", The Journal of Philosophy, 60, 1963
=Mele 1997, pp. 27-41
第6論文 G・E・M・アンスコム (早川 正祐訳) 「実践的推論」 
G.E.M. Anscombe, "Von Wright on Practical Inference", P.A. Schilpp and L.E. Hahn (eds.), The Philosophy of Georg Henrik von Wright, Living Philosophers Series Volume XIX, La Salle III: Open Court, 1980.
第7論文 マイケル・ブラットマン (星川 道人訳) 「計画を重要視する」 
Michael E. Bratman, "Taking Plans Seriously", Social Theory and Practice, 9, 1983.
第8論文 マイケル・ブラットマン (竹内 聖一訳)「反省・計画・時間的幅をもった行為者性」 
Michael E. Bratman, "Reflection, Planning and Temporally Extended Agency", The Philosophical Review, 109, 2000.
参考文献:
G.E.M.アンスコム(菅豊彦・訳)『インテンション―実践知の考察』(1984年・産業図書)
D.デイヴィドソン(服部裕幸・柴田正良訳)『行為と出来事』(1990年・勁草書房)
黒田亘『行為と規範』(1992年・勁草書房)
サイモン・エヴニン(宮島昭二訳)「ディヴィッドソン・行為と言語の哲学」(1996年・勁草書房)
G・H・フォン・ウリクト(丸山高司・木岡伸夫訳)『説明と理解』(1984年・産業図書)→レジュメ
門脇俊介『現代哲学』(1996年・産業図書)第10章(行為をどのようなものとしてとらえるか)第11章(意図の問題ー反因果説と因果説)
同『理由の空間の現象学』(2002年・創文社)第4章「意図の自立性をめぐって」107-134頁
同『破壊と構築』(2010年・東大出版会)第9章「行為とはなにかー分析哲学からハイデガーへ」163ー185頁
古田徹也『それは私がしたことなのか―行為の哲学入門』(2013年・新曜社)

意志自由論との関係
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by strafrecht_bt | 2016-02-18 10:53 | 行為論