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2013年 05月 09日

2013〔第7問〕「故意」(配点:3)

〔第7問〕(配点:3)
次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討し,誤っているものを2個選びなさい。(解
答欄は,[No12],[No13]順不同)
1.暴力団組長甲は,配下組員乙に対し,「もし,Aがこちらの要求を聞き入れなかったら,A
を殺してこい。Aがこちらの要求を聞き入れるのであれば,Aを殺す必要はない。」旨指示し,
乙にけん銃を手渡した上,乙を対立する暴力団組員Aのところに行かせた。乙は,Aが要求を
聞き入れなかったので,Aをけん銃で射殺した。甲には殺人罪の故意が認められる。
2.甲は,駐車場で他人の所有する自動車に放火し,公共の危険を生じさせた。その際,甲は,
公共の危険が発生するとは認識していなかった。甲には建造物等以外放火罪の故意は認められ
ない。
3.甲は,乙から,乙が窃取してきた貴金属類を,乙が盗んできたものかもしれないと思いなが
ら,あえて買い取った。甲には盗品等有償譲受け罪の故意が認められる。
4.覚せい剤が含まれている錠剤を所持していた甲は,同錠剤について,身体に有害で違法な薬
物類であるとの認識はあったが,覚せい剤や麻薬類ではないと認識していた。甲には覚せい剤
取締法違反(覚せい剤所持)の罪の故意が認められる。
5.甲は,Aを殺害しようと考え,Aに向けてけん銃を発射し,弾丸をAに命中させ,Aを死亡
させたが,同弾丸は,Aの身体を貫通し,甲が認識していなかったBにも命中し,Bも死亡し
た。甲にはA及びBに対する殺人罪の故意が認められる。
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by strafrecht_bt | 2013-05-09 23:33 | 司法試験予備試験