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2013年 08月 02日

スイス刑法の詐欺罪規定

スイス刑法典
Art. 146
Betrug 
1 Wer in der Absicht, sich oder einen andern unrechtmässig zu bereichern, jemanden durch Vorspiegelung oder Unterdrückung von Tatsachen arglistig irreführt oder ihn in einem Irrtum arglistig bestärkt und so den Irrenden zu einem Verhalten bestimmt, wodurch dieser sich selbst oder einen andern am Vermögen schädigt, wird mit Freiheitsstrafe bis zu fünf Jahren oder Geldstrafe bestraft.
2 Handelt der Täter gewerbsmässig, so wird er mit Freiheitsstrafe bis zu zehn Jahren oder Geldstrafe nicht unter 90 Tagessätzen bestraft.
3 Der Betrug zum Nachteil eines Angehörigen oder Familiengenossen wird nur auf Antrag verfolgt.
146条 詐欺
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by strafrecht_bt | 2013-08-02 22:11 | 詐欺罪
2013年 08月 02日

片面的共同正犯(文献)

植田 重正「片面的共同正犯--植松・大塚両家の批判への再検討」関西大学法学論集 24(1・2), 163-184, 1974-06
木田 純一「中義勝「片面的共同正犯」関西大学法学論集第1巻4・5・6合併号(刑事法学の動き)」
法律時報 41(9), 135-136, 1969-08
中 義勝「片面的共同正犯」関西大学法学論集 16(4・5・6), 1-22, 1967-03
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by strafrecht_bt | 2013-08-02 16:25 | 刑法Ⅰ(総論)
2013年 08月 02日

ローリング・ストーンズ事件

BGE113 IV 58
スイス連邦裁判所破棄部( Kassationshof)1987年5月15日 判決
スイス刑法117条(Art. 117 StGB)過失致死(fahrlässige Tötung) (因果関係Kausalität)
【判旨】複数人が一つの (注意義務違反sorgfaltswidrig)行為を決意し、それを分業的に 実行した場合、その全体行為と結果との因果関係が認められれば、関与者全員の可罰性が肯定される。
【事案(Sachverhalt)】
1983年4月21日18時55分頃 AとBは山小屋からの帰りに道端に2つの大きな岩の塊(Steinbrocken)があるのを見つけ、Aの提案により、その岩を崖から下に転がり落とそうとした。崖下の川の左岸には人−特に釣り人がいる場合が多いということを知っていたので、Aの提案によりBが崖際まで出たが、そこからそこから川の左岸を見ることはできなかったので下にむかって誰かいないかと一度大声で叫んだが、返事がなかった。Bは岩のところに戻りより大きな100 kg以上の岩を転がし下に落とし,その直後に今度はAがもう一つの約 52 kgの岩を転がし落とした。 その2つの岩のどちらかが下にいた釣り人Cに当たりCは死亡したが、それがAの落とした岩に当たったのか、Bの落とした岩に当たったのかは認定できなかった。

原文
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by strafrecht_bt | 2013-08-02 10:29 | 刑法Ⅰ(総論)
2013年 08月 01日

【補講】共犯の諸問題

コアカリキュラム
【補講】共犯の諸問題
【講義予定項目】
第1回(2013年8月1日2~4時限)
1. 必要的共犯(山口167頁以下) 
◎必要的共犯(集団犯・対向犯)に対する共犯規定の適用について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-1-3)。
(1) 意義と類型
(2) 多衆犯(集団犯)
・内乱教唆(幇助は特別規定79条)
①否定説(団藤各18・大塚各552)
②肯定説(大谷各552・中森235・西田各412)
・騒乱(106)教唆・幇助
①否定説(団藤181・大塚362・内田427)
②肯定説(藤木各81・大谷各374・曾根各213・中森162・西田各292)
(3) 対向犯(西田374以下、同各400)
ア.類型
(ア)同等的処罰型(重婚等)
(イ)差異的処罰型(賄賂等)
(ウ)片面的処罰型(わいせつ物頒布等)
イ.判例
ウ.学説
(ア)立法者意思説
*但しわいせつ物の販売を必要に迫った場合は可罰的(団藤各432)
(イ)実質説(西田377以下、同各400)
2.片面的共犯(山口173頁以下)
◎片面的共犯の成否について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-3)。
【設例】Aは、BがCをピストルで狙っているのいるのを見て、この機会を利用すれば、かねてから恨みのあったCをより確実に殺害できると思い(Bとの意思連絡なしに)、ほぼ同時にCに向かって発砲した。Cは、これらのうち1発の弾丸が当たったために死亡したが、それがAの撃った弾だったのかBの弾だったのかは認定できなかった。
(1) 意義と類型
(2) 判例
(3) 学説
3.承継的共犯(山口174頁)
◎承継的共犯の成否について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-4)。
(1) 意義と類型
(2) 判例
(3) 学説
4. 共犯関係からの離脱/共犯の中止犯(山口175頁以下)
◎共犯関係の解消・離脱が認められる要件について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-5)。
◎共犯に対する中止犯規定の適用について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-6)。
5.過失の共同正犯(山口177頁以下)
◎過失犯に対する共同正犯規定の適用の可否について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-7)。
【文献】松宮(明石)松宮(三菱自工)松宮(大塚)金子(過失共同正犯)金子(三菱自工)平野潔(明石)
【判例】ローリング・ストーンズ事件判決(スイス
6.結果的加重犯の共犯(山口178頁)
◎結果的加重犯に対する共犯規定の適用の可否について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-8)。
第2回(日程未定)
7.予備の共犯(山口157頁以下)
◎予備罪に対する共犯規定の適用の可否について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-9)。
8.不作為犯と共犯(山口178頁以下)
◎不作為による幇助犯の成立範囲について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-10)。
9.正当防衛・過剰防衛と共同正犯(山口170頁)
◎共同正犯における正当防衛・過剰防衛の成否について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-11)。
10. 共犯と錯誤(山口171頁以下)
◎共犯における錯誤について理解し、具体的事例に即して説明することができる(6-4-12)。
(1) 意義と類型
共犯と錯誤
共犯過剰
(2) 狭義の共犯と錯誤
(3) 共同正犯と錯誤
(4) 共犯形式間の錯誤
11. 中立的行為と幇助
12.まとめ:共犯の処罰根拠論(山口150頁以下)
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by strafrecht_bt | 2013-08-01 10:40 | 刑法Ⅰ(総論)