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2012年 06月 09日

2012〔第7問〕(配点:3) 「事実の錯誤」

〔第7問〕(配点:3)
次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討し,誤っているものを2個選びなさい。(解
答欄は,[No12],[No13]順不同)
1.甲は,Aを川の中に突き落として溺死させようと思い,橋の側端に立っていたAを突き飛ば
したところ,Aは落下する途中で橋脚に頭部を強打して即死した。甲には殺人既遂罪が成立す
る。
2.甲は,乙に対し,Aを殺害するよう唆したところ,乙は,その旨決意し,夜道で待ち伏せし
た上,歩いてきた男をAだと思って包丁で刺し殺したが,実際には,その男はBであった。甲
には殺人既遂罪の教唆犯が成立する。
3.甲は,隣人Aの居宅の玄関前に置いてあった自転車を,Aの所有物と認識して持ち去ったが,
実際には,同自転車は無主物だった。甲には遺失物等横領罪が成立する。
4.甲は,駐車場に駐車中のA所有の自動車を見て,Aに対する腹いせに傷つけてやろうと思っ
て石を投げたが,狙いがそれて,その隣に駐車中のB所有の自動車に石が当たってフロントガ
ラスが割れた。甲には器物損壊罪が成立する。
5.甲は,乙との間で,Aに暴行を加えることを共謀したところ,乙は,Aに対して暴行を加え
ている最中に興奮のあまり殺意を生じ,Aを殺害してしまった。甲には傷害罪の共同正犯が成
立するにとどまる。

by strafrecht_bt | 2012-06-09 22:58 | 司法試験


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