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2013年 06月 14日

〔第10問〕(配点:2)「秘密漏示罪」

〔第10問〕(配点:2)=予
次の【事案及び判旨】に関する後記1から5までの各【記述】のうち,判旨の理解として誤って
いるものはどれか。(解答欄は,[No19])
【事案及び判旨】
精神科の医師である甲が,犯行時16歳の少年Aが犯した殺人罪に関する保護事件が係属して
いる家庭裁判所からAの精神鑑定を命ぜられた際,鑑定資料として家庭裁判所から交付されたA
の捜査機関に対する供述調書の謄本を新聞記者に閲覧させたため,Aが甲を秘密漏示罪で告訴し
た事案につき,裁判所は,甲の行為は秘密漏示罪に該当し,訴訟条件にも欠けるところはない旨
判示し,甲に有罪判決を言い渡した。
【記 述】
1.この判旨は,甲が医師の身分を有していることを前提に秘密漏示罪の成立を認めたものであ
る。
2.この判旨は,裁判手続等において後に公開される可能性のある事項であっても,秘密漏示罪
における「人の秘密」として保護の対象になり得ると考えている。
3.この判旨は,甲が医師の業務としてAの精神鑑定を行ったことを前提に秘密漏示罪の成立を
認めたものである。
4.この判旨は,秘密漏示罪における「人の秘密」について,Aの秘密ではなく,甲に鑑定を命
じた家庭裁判所の秘密であると考えている。
5.この判旨からは,秘密漏示罪の「人の秘密」の主体が,自然人のみならず,法人・団体を含
むかどうかは必ずしも明らかではない。

by strafrecht_bt | 2013-06-14 07:07 | 司法試験


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