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2013年 06月 14日

〔第20問〕(配点:2)「各論総合」

〔第20問〕(配点:2)=予
次の【事例】における甲の罪責に関する後記1から5までの各【記述】を判例の立場に従って検
討し,正しいものを2個選びなさい。(解答欄は,[No38],[No39]順不同)
【事 例】
甲は,深夜,帰宅しようと歩いていたところ,道端に見ず知らずのAが重傷を負って倒れてい
るのを見付けた。甲は,周囲にA以外の誰もおらず,Aには意識があるものの,動ける状態では
なかったことから,これに乗じて,Aの傍らに落ちていたAのかばんの中から金品を持ち去って
自分のものにしようと考え,Aに対し,「もらっていくよ。」と言って,同かばんからAの財布を
取り出して自分のかばんの中に入れた上,Aを救護することなくそのまま放置してその場を立ち
去った。甲は,自宅に戻り,Aの財布の中を見たところ,現金約1万円のほか,1大きさや重さ
は五百円硬貨と同じであるものの,中央に穴が開けられ,模様もない円形の金属片10枚,2ク
レジットカードと同じ大きさであるものの,外観上何ら印刷が施されておらず,4桁の数字が手
書きで書かれ,磁気ストライプらしき黒いテープが貼られているプラスチック製の白色カード1
枚を見付けた。甲は,1の金属片はAが自動販売機等で商品を購入する際などに使うつもりで持
っていたものだろうと考え,同金属片10枚を1本100円の缶ジュースの自動販売機に順次投
入して購入ボタンを押し,出てきたジュース10本と釣銭合計4000円を自分のものにした。
また,2の白色カードは,他人のクレジットカードの磁気情報をコピーして不正に作成されたカ
ードであったが,甲は,そのことを認識した上,同カードに書かれた4桁の数字がその暗証番号
に違いないと考え,後日同カードを現金自動預払機に挿入して現金を引き出すつもりで,同カー
ドを自宅に保管しておいた。
【記 述】
1.甲が上記重傷を負ったAを放置して立ち去った行為には,単純遺棄罪が成立する。
2.甲が上記Aの財布を自分のかばんに入れて持ち去った行為には,窃盗罪が成立する。
3.甲が上記金属片を自動販売機に投入した行為には,偽造通貨行使罪が成立する。
4.甲が上記金属片を自動販売機に投入してジュースと釣銭を得た行為には,電子計算機使用詐
欺罪が成立する。
5.甲が上記白色カードを自宅に保管しておいた行為には,不正電磁的記録カード所持罪が成立
する。

by strafrecht_bt | 2013-06-14 07:16 | 司法試験


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