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2013年 06月 15日

2013〔第9問〕(配点:2) 「罪数」

〔第9問〕(配点:2) 「罪数」
次の【見解】に関する後記1から5までの各【記述】のうち,正しいものはどれか。(解答欄は, [No15])
【見 解】
恐喝の目的で人を監禁し,その監禁中に同人を脅迫して現金を喝取した場合,監禁罪と恐喝罪が成立し,両者は併合罪の関係になる。
【記 述】
1.この見解は,監禁行為と恐喝行為とが社会的に見て一個の行為であると考えている。
2.この見解は,監禁が恐喝の手段として用いられることが類型的に予定されることを根拠としている。
3.この見解は,数個の犯罪の牽連性を,行為者の主観によって判断すべきであると考えている。
4.この見解は,監禁罪と恐喝罪の罪数関係を,判例における逮捕罪と監禁罪の罪数関係と同様に考えている。
5.この見解は,監禁罪と恐喝罪の罪数関係を,判例における監禁罪と殺人罪の罪数関係と同様に考えている。



正解:5
〔解説〕
【見 解】 恐喝の目的で人を監禁し,その監禁中に同人を脅迫して現金を喝取した場合,監禁罪と恐喝罪が成立し,両者は併合罪の関係になる。最決H17・4・14(判例刑法424)
【記 述】
1.この見解は,監禁行為と恐喝行為とが社会的に見て一個の行為であると考えている。 ⇒観念的競合(科刑上一罪)
2.この見解は,監禁が恐喝の手段として用いられることが類型的に予定されることを根拠としている。 ⇒牽連犯(科刑上一罪)旧判例大判T15・10・14
3.この見解は,数個の犯罪の牽連性を,行為者の主観によって判断すべきであると考えている。 ⇒牽連犯(恐喝目的の監禁)になるはず!
4.この見解は,監禁罪と恐喝罪の罪数関係を,判例における逮捕罪と監禁罪の罪数関係と同様に考えている。 ⇒包括一罪
5.この見解は,監禁罪と恐喝罪の罪数関係を,判例における監禁罪と殺人罪の罪数関係と同様に考えている。 ⇒牽連性なし○

by strafrecht_bt | 2013-06-15 08:00 | 司法試験予備試験


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