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刑法授業補充ブログ

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2016年 02月 18日

【大学院】ワークショップ:刑法的行為論と哲学的行為論:導入(Einführung)

テキスト:
門脇俊介/野矢茂樹編 『自由と行為の哲学』(2010年・ 春秋社)
の第Ⅱ部「行為」の部分(第5〜8論文)
第II部 行為
第5論文 ドナルド・デイヴィドソン (河島 一郎訳)「行為・理由・原因」 
Donald Davidson, "Actions, Reasons, and Causes", The Journal of Philosophy, 60, 1963
=Mele 1997, pp. 27-41
第6論文 G・E・M・アンスコム (早川 正祐訳) 「実践的推論」 
G.E.M. Anscombe, "Von Wright on Practical Inference", P.A. Schilpp and L.E. Hahn (eds.), The Philosophy of Georg Henrik von Wright, Living Philosophers Series Volume XIX, La Salle III: Open Court, 1980.
第7論文 マイケル・ブラットマン (星川 道人訳) 「計画を重要視する」 
Michael E. Bratman, "Taking Plans Seriously", Social Theory and Practice, 9, 1983.
第8論文 マイケル・ブラットマン (竹内 聖一訳)「反省・計画・時間的幅をもった行為者性」 
Michael E. Bratman, "Reflection, Planning and Temporally Extended Agency", The Philosophical Review, 109, 2000.
参考文献:
G.E.M.アンスコム(菅豊彦・訳)『インテンション―実践知の考察』(1984年・産業図書)
D.デイヴィドソン(服部裕幸・柴田正良訳)『行為と出来事』(1990年・勁草書房)
黒田亘『行為と規範』(1992年・勁草書房)
サイモン・エヴニン(宮島昭二訳)「ディヴィッドソン・行為と言語の哲学」(1996年・勁草書房)
G・H・フォン・ウリクト(丸山高司・木岡伸夫訳)『説明と理解』(1984年・産業図書)→レジュメ
門脇俊介『現代哲学』(1996年・産業図書)第10章(行為をどのようなものとしてとらえるか)第11章(意図の問題ー反因果説と因果説)
同『理由の空間の現象学』(2002年・創文社)第4章「意図の自立性をめぐって」107-134頁
同『破壊と構築』(2010年・東大出版会)第9章「行為とはなにかー分析哲学からハイデガーへ」163ー185頁
古田徹也『それは私がしたことなのか―行為の哲学入門』(2013年・新曜社)





意志自由論と決定論(テキスト5頁の図)
・両立諭(やわらかな決定論)
・非両立諭
 ・決定論を認める(固い決定論)
 ・決定論を否定する
  ・自由を擁護する(リバタリアニズム)
  ・自由も否定する
美濃正「決定論と自由―世界にゆとりはあるのか?―」中畑正志編『岩波講座 哲学〈2〉形而上学の現在』(2008年)161-186頁(テキスト「読書案内」165頁(5))→紹介書評「自由と合理性」(三好潤一郎)
(1)両立説「他行為可能性」概念分析の精緻化⇔フランクファート・瀧川らの議論:「帰責可能な行為の条件の分析を出発点とするものであったため、自由の成立条件の分析としてはやや迷路に迷いこんだ感がある。」(180頁)
(2)自由意志説
*自由な行為→すべて単なる偶然の出来事ではないかという批判への応答:
・行為者因果説の現代化(チザム)
・非決定論的(確率論的)因果(ケイン)
→後者のほうがより有望(美濃)
*自由概念の再検討(182):
「『自由』概念を適切に解明し、それが科学の描き出す世界像のうちに無理なく位置づけられうるか否か明らかにすることである。」→一定の方向に収斂「自由概念の解明のための鍵になるのは行為の動機(あるいは理由、目的、意図等々)との関わり方の解明だという認識」(180₋1頁、強調原文):実践的推論の文脈→行為論
参考文献:
瀧川裕英『責任の意味と制度負担から応答へ』(2003年);同「他行為可能性は責任の必要条件ではない」法学雑誌55巻1号(2008年)31頁以下
戸田山和久『哲学入門』(ちくま新書・2014年):書評(森岡正博
Derk Pereboom, Free Will, Agency, and Meaning in Life, 2014
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Acknowledgments
Introduction
1: Defending a Source View
2: Problems for Event-Causal and Non-Causal Libertarianisms
3: The Prospects for Agent Causal Libertarianism
4: A Manipulation Argument against Compatibilism
5: Free Will Skepticism and Rational Deliberation
6: Blame without Basic Desert
7: Free Will Skepticism and Criminal Behavior
8: Personal Relationships and Meaning in Life
Bibliography

by strafrecht_bt | 2016-02-18 10:53 | 行為論


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