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2016年 03月 31日

【新判例】証拠偽造罪

最決平成28・3・31
事件番号: 平成26(あ)1857
事件名: 詐欺,証拠隠滅被告事件
裁判年月日: 平成28年3月31日
法廷名: 最高裁判所第一小法廷
裁判種別: 決定
結果: 棄却
原審裁判所名: 大阪高等裁判所
原審事件番号: 平成26(う)493
原審裁判年月日:平成26年11月26日
判示事項:裁判要旨
他人の刑事事件について捜査官と相談しながら虚偽の供述内容を創作するなどして供述調書を作成した行為が証拠偽造罪に当たるとされた事例



甲が,平成23年12月19日,Aと共に警察署を訪れ,同署刑事課組織犯罪対策係所属のB警部補及びC巡査部長から,暴力団員である知人のDを被疑者とする覚せい剤取締法違反被疑事件について参考人として取り調べられた際,A,B警部補及びC巡査部長と共謀の上,C巡査部長において,「Aが,平成23年10月末の午後9時頃にDが覚せい剤を持っているのを見た。Dの見せてきたカバンの中身をAがのぞき込むと,中には,ティッシュにくるまれた白色の結晶粉末が入った透明のチャック付きポリ袋1袋とオレンジ色のキャップが付いた注射器1本があった」などの虚偽の内容が記載されたAを供述者とする供述調書1通を作成した。
その際、 Aは,甲と相談しながら,Dが覚せい剤等を所持している状況を目撃したという虚構の話を作り上げ,二人で警察署へ赴き,B警部補及びC巡査部長に対し,Dの覚せい剤所持事件の参考人として虚偽の目撃供述をした上,甲らの説明,態度等からその供述が虚偽であることを認識するに至ったB警部補及びC巡査部長から,覚せい剤所持の目撃時期が古いと令状請求をすることができないと示唆され,「適当に2か月程前に見たことで書いとったらええやん」などと言われると,これに応じて2か月前にもDに会ったなどと話を合わせ,具体的な覚せい剤所持の目撃時期,場所につき被告人の作り話に従って虚偽の供述を続けた。C巡査部長は,Aらと相談しながら具体化させるなどした虚偽の供述を,それと知りながら,Aを供述者とする供述調書の形にした。Aは,その内容を確認し,C巡査部長から「正直,僕作ったところあるんで」「そこは流してもうて,注射器とか入って
なかっていう話なんすけど,まあ信憑性を高めるために入れてます」などと言われながらも,末尾に署名指印をした。

by strafrecht_bt | 2016-03-31 15:56 | 刑法Ⅱ(各論)


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