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刑法授業補充ブログ

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2016年 04月 18日

刑法各論(財産犯)第2回講義:財産犯総論

今日は前回出した電気窃盗と情報窃盗の事例を学生にあてて議論し、罪刑法定主義を復習した後、財産犯の体系について図をつかって説く明し、具体例を出しながら各類型を説明した。個別財産に対する罪では、机の上に置いてある本を無断で持って行ったが、相当対価を置いて行ったという事例と、いわゆるつめ「専断的」両替の事例を学生に聞いてみたが、ともに窃盗罪が成立するとの回答があったので、後者については実質的に相手方の財産的権利を侵害しているかどうか問題があることを指摘しておいた。そして次に客体による区別では刑法246条の2の特殊性を具体的事例を挙げて説明したあと、財物と財産的利益の意義を説明し、財物概念で先にあげた有体性以外の要件を説明し、人間の受精卵の財物性を学生に具体例を挙げて聞いている途中で時間が来たので、その事例を宿題として講義を終えた。
次回は器物損壊罪と窃盗罪(1)を扱う予定である。



認知件数については平成27年(2015年)犯罪統計(警察庁)参照
授業ではその統計表から財産犯に関する部分を抜粋して見せる予定

by strafrecht_bt | 2016-04-18 13:01 | 刑法Ⅱ(各論)


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